─激愛─
そう言って部屋を出て行こうとする鈴を見て何故か心寂しくなった私は「私も行くよ。」と言って結局二人で家を出た。







凜が生まれた頃から旦那に暴力を振るわれてた私は、凜へのストレスになったらいけない。って鈴の家に毎晩のように凜を預けていたから鈴と凜は第二の親子みたいな関係。







まあ、本当はただの叔母さんなんだけど。







そうこうしているうちに車を運転している鈴が動きを止めた。







信号かな…?なんて吞気に左サイドにある窓から景色を眺めるとそこは少し見慣れた景色。








「鈴…、此処ってさ…。」








「うん…」







気づけば目の前にあったのは、私達の元通っていた高校だった。








何故、此処で車を止めたのか分からないけど鈴のこと。多分道に迷ってばったり来たんだろうけど…。








「鈴、此処はヤバいよ。近くに…。」
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