─激愛─
「…憐の家あるよね。」







数年前の嫌な思い出、アイツの家が直ぐ近くにあるんだ。








考えてみれば今の時期は憐の出所の時期とかぶる。







もしアイツと会ったらまた何をされるか分からない。







正直言って本当はまだ怖くって、心の中で助けを求めてるんだ。







「早く、此処から離れよ。」








なるべく平常を装うけれど、やっぱり声が少し震えちゃうんだよね。








「…うん。」









鈴は少し戸惑いながらも車をユーターンさせてさっき来た道の方向に車を向けた。
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