─激愛─
「凜…、娘が帰ってこなくって。夫がうるさいから探しに来たの。」








「はい、お姉ちゃんの巻き添えくらいました!」








「ふーん。優希結婚したんだね?おめでとう。」









「あ、ありがと」









おめでとう、といわれるほどの幸せにしてくれる旦那ではないが。と心の中で思い少し溜息をついた。









「和真さんは結婚してないの?」








「俺?ずっと引きこもりだよ。あの時からずーっと、だから外に出たのも久しぶりで体力が全然ついてこない。ダメだな、俺ももうおっさんだわ。」










引きこもり…、その言葉に少しつっかかったけれどもあまり気にすることもなく車内で勝手に盛り上がってしまった。




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