─激愛─
彼女…、なのかな?







彼女なんて認めたくないけれども、結局は私が一方的に別れを切り出しただけで憐からは許可されていない。








まだ私は憐の彼女なのか…。








「そうです、って言っても私は別れたいんですがね…。」








少し溜息をつきながら苦笑混じりに私がそう言うと、彼女は「ふふふ。」と声をたてて上品に笑った。








「憐がお世話になってます、私憐の母なんです。」








その言葉を聞いた瞬間私は驚いて、憐の母親と名乗る人をじろじろ見てしまった。
< 62 / 450 >

この作品をシェア

pagetop