IZIME
「今日はありがとうございました」
家の前に着くと私はシンさんに
ペコリとお辞儀をした
「いえいえ、じゃあまた学校で合ったら声掛けて」
それじゃあね、と
シンさんは行ってしまった
私はシンさんの背中が
見えなくなるまでその場で見送る
「―あっ」
シンさんの姿がちょうど
見えなくなった頃
フ、と疑問が浮かんだ
"オルヴァリ"って何だったんだろう
「…今度シンさんに合ったら聞いてみようかな」
そして、私は家の中へ入っていった