IZIME

トイレに逃げ込んだのはいいけど
これからどうすればいいのか


「やだっ…ベタベタ…」


こんな恰好じゃ教室に戻れない

着替えもないし…


『…クスクスッ』

「!」


小さな笑い声がした

―今度は誰…?


『ねぇ、あなた2組の姫乃って子でしょ?』

「えっ…」





―ザァーッ…




「っ…!?」

激しい流水音
そして、ずぶ濡れになる自分


スカートの裾からは
ヒタヒタと水滴が滴っている

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