IZIME

「…」

江利はしばらく戸惑っていたが
ビデオカメラの電源をONにした

ウィーンッと低いレンズの機械音が
教室に響く


そして


―ピッ


「録画スタートしましたっ…」


震える声でレンズを
私に向けた


それを合図に先輩たちは
不敵な笑みを浮かべ


「それじゃあ…"姫乃狩り"ヤッちゃいますか?」

『ヤッちゃいましょう~』


先輩たちはジリジリと
向かってきた


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