あの時とこれからの日常
「ねえ!ホントマジ!あんた何してんの!!」
カルテがたくさん並ぶ棚が大半を占める個室に連れてこられた莉彩は、長身のしるふを見上げる
「しー。海斗に聞こえちゃうでしょ?」
「だから、あんたは何してんのよ」
「ん?潜入調査?」
「は?」
ふふふと含みのあるしるふの笑顔が怖い
「最近さ、海斗が、黒崎先生がかわいがってる女医の卵がいるらしいじゃない?どんな子なのかなーって思って」
「…その情報源はどこだ」
「ふっふっふ。園ちゃん」
あの立花先生大好きっこめ
はあ、と盛大なため息が狭い個室に響く
「で?それでなんでナースなわけ?いつも通り表から入ってくるか、医者に戻ればいいじゃない」
「だーめ。そんなことしたら海斗がすぐ気付くもん。私がいる前で堂々と浮気する度胸があの男にあると思う?」
うう、頭が痛い
思わず額に手をやった莉彩の背後から
「飯田さん、立花先生、朝礼やるわよ」
「婦長!!どうして婦長が居ながらこんなことに!!」
泣きそうな顔をする莉彩に、婦長の余裕の笑みが向けられる
「あら、立花先生に頼まれて断れないでしょう?」
カルテがたくさん並ぶ棚が大半を占める個室に連れてこられた莉彩は、長身のしるふを見上げる
「しー。海斗に聞こえちゃうでしょ?」
「だから、あんたは何してんのよ」
「ん?潜入調査?」
「は?」
ふふふと含みのあるしるふの笑顔が怖い
「最近さ、海斗が、黒崎先生がかわいがってる女医の卵がいるらしいじゃない?どんな子なのかなーって思って」
「…その情報源はどこだ」
「ふっふっふ。園ちゃん」
あの立花先生大好きっこめ
はあ、と盛大なため息が狭い個室に響く
「で?それでなんでナースなわけ?いつも通り表から入ってくるか、医者に戻ればいいじゃない」
「だーめ。そんなことしたら海斗がすぐ気付くもん。私がいる前で堂々と浮気する度胸があの男にあると思う?」
うう、頭が痛い
思わず額に手をやった莉彩の背後から
「飯田さん、立花先生、朝礼やるわよ」
「婦長!!どうして婦長が居ながらこんなことに!!」
泣きそうな顔をする莉彩に、婦長の余裕の笑みが向けられる
「あら、立花先生に頼まれて断れないでしょう?」