あの時とこれからの日常
そうそう変わらない日常2 Xmasver…
ゆっくり、ゆっくりと空から降る真っ白な雪
窓から覗く街はすっかり雪化粧を整えた
ホワイトクリスマス
何年かぶりにそんな言葉がささやかれている今日この頃
とある国の、ある街、ある病院の一角で恋人への愛のささやきにしてはいささかムードのないやりとりが行われていた
「あれほど言ったじゃない!!クリスマスは早く帰ってくるって!!」
電話口から鳴り響くのは聞きなれた妻のもの
「だからこうやって報告と謝罪の電話を…」
「謝ってる人の態度じゃないわー!!」
思わず個人用スマートフォンを耳から遠ざける
「マジ!!7時までに帰ってこなかったら海斗へのプレゼントは離婚届だからね!!」
いや、いい年してプレゼントなんて期待していないのだが…
というよりイヴの今日は振替祝日で役所は休みのはず
それともしるふは数ある引き出しの中に離婚届の一枚や二枚準備済みなのだろうか
それはそれで笑えるようで、笑えない
とあられもないことを思った海斗は、ふと視線に飛び込んできた時計の針に
「7時って、あと一時間じゃないか」
と半ば唖然とつぶやく
あと一時間で気の遠くなるような量の仕事を終わらせて帰宅しろと…?
窓から覗く街はすっかり雪化粧を整えた
ホワイトクリスマス
何年かぶりにそんな言葉がささやかれている今日この頃
とある国の、ある街、ある病院の一角で恋人への愛のささやきにしてはいささかムードのないやりとりが行われていた
「あれほど言ったじゃない!!クリスマスは早く帰ってくるって!!」
電話口から鳴り響くのは聞きなれた妻のもの
「だからこうやって報告と謝罪の電話を…」
「謝ってる人の態度じゃないわー!!」
思わず個人用スマートフォンを耳から遠ざける
「マジ!!7時までに帰ってこなかったら海斗へのプレゼントは離婚届だからね!!」
いや、いい年してプレゼントなんて期待していないのだが…
というよりイヴの今日は振替祝日で役所は休みのはず
それともしるふは数ある引き出しの中に離婚届の一枚や二枚準備済みなのだろうか
それはそれで笑えるようで、笑えない
とあられもないことを思った海斗は、ふと視線に飛び込んできた時計の針に
「7時って、あと一時間じゃないか」
と半ば唖然とつぶやく
あと一時間で気の遠くなるような量の仕事を終わらせて帰宅しろと…?