秘めた想い〜教師の俺とお前〜

すると、芽依のお父さんが口を開いた。



「先生、どうして芽依なんですか?」





どうして・・・


それは、


『僕は、芽依さんがいないと幸せじゃないんです。隣で、いつまでも笑っていてほしい。芽依さんも僕と同じ気持ちであることを信じています。一緒に幸せになりたいんです。』



俺は、芽依がいないとダメなんだ。





「芽依はどうなんだ?」

俺を見ていたお父さんの目が今度は芽依を見て言った。



「私も、先生と同じ。やっと、お互い気持ちが通じたの。私たちは2人で一つなの。」



2人で一つ・・・


その通りだ。


芽依と俺は一緒にいないとダメなんだ。




気付いたら俺は、芽依の手を力強く握っていた。




「そうか。二人の気持ちはわかった。真剣な交際なら反対はしない。それに、息子ができて嬉しいよ。」



えっ………


今なんて?


許してくれるってこと?



俺と芽依は顔を合わせて喜んだ。



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