秘めた想い〜教師の俺とお前〜
今日は、落ち着かない……
はぁ〜‥昨日のことが頭から離れない…
自分の気持ちにも気付いた‥
水川に、逢いたい…
でも、
気持ちは、俺の中にしまっておく‥
簡単な恋ではないんだ。
放課後、いつもの時間になっても水川はこない。
昨日の今日だし…こないか……
─‥ガラガラ…
「先生〜、大好き!」
俺は、思わず笑ってしまった。
『(笑)お前は相変わらずだな』
と、同時に胸をホッと撫で下ろした。
来てくれた。いつもの笑顔で‥
「負けないもん!」
そう言ってくれた水川を抱き締めそうになった。
俺は、ぐっと堪えて精一杯の強がりを言った。
『昨日の今日だし、こないと思ってた。』
「あはは、昨日は昨日。今日は今日。」
そんな風に強がって言う水川が今は愛しくてしかたない。
本当は辛いはずなのに‥
俺は、水川とこうして過ごす時間がずっと前から好きだったんだ。
1日の出来事、テレビのこと音楽のこと、趣味のこと‥たくさん話してくれる水川。
俺には居心地が良いんだ。
俺といつものように話した後、必ず
「じゃぁ、先生!また来るね♪」
と言ってくれることが、俺を安心させてくれていたんだ。
また今度があるということを‥俺を安心させていた。