秘めた想い〜教師の俺とお前〜
次の日、放課後屋上に行こうと保健室を出ようとした時だった‥
「先生、ちょっといいですか?」
あの男が立っていた。
『なんだ?』
なんとなくわかる‥
「先生、芽依のこと好きなんですか?」
『何でそんなこと聞く。』
「俺は、芽依が好きだ。ずっと好きだった。先生を好きだってわかっていても。でも、先生は教師という立場から芽依を突き放した。先生だって、好きなんだろ。これ以上、傷つけるなら本気で奪う。」
『…俺は、水川が好きだ。好きで好きでしかたがない。けど、今俺の気持ちを言ってバレたら今までみたいに一緒にいれなくなる。』
「ビビってんじゃねぇよ。芽依が好きなら教師を辞める覚悟で好きになれ。」
『お前、水川のこと好きなのに何で俺にそんなこと言うんだ。』
「俺は、振られた。芽依は辛いめにあっても、……今でも先生のこと好きなんだよ。俺じゃダメなんだよ。先生じゃなきゃ‥今、屋上にいるはずだ。」
そう言い残し、保健室から出ていった。