放課後演劇部。
「こんにちは、佐々木さん。」
「あなたが弥生姫・・・?」
「そう、私が弥生姫。
噂とだいぶ見た目が違うから分からなかった?」
「ええ・・・。」
毎回姿かたちは変えているから。
依頼者のこういう反応には慣れている。
「依頼、引き受けてくれてありがとう。
報酬っていくら払えばいいの?」
「ああ、その件だけど。
本当は報酬なんて貰ってないのよ。」
「けどサイトには払ったって人がいたし、
そう画面にも書いてたよね。」
この人は真面目だな。
もしかしたら、家庭環境を知ってるから
同情を私がしていると、誤解してるかも。
「それはふるい分けてるの。」