放課後演劇部。
「おはようございます・・・。」
教室の前が何やら騒がしい。
何があったのだろうか。
「あ、委員長!」
「何ですか、田中さん。」
「あの・・・、さっき水谷翔二があなたを探してました。」
「ええ!何か言っていましたか?」
「また後で来る、と。
気を付けてください、相当苛立ってました。」
「忠告ありがとう。
気を付けますね。」
やっときたか、っていうより何?
私の正体を嗅ぎ付けたのかしら。
「おい!」
当り散らすような喚き声。
後ろを振り向くとそいつが立っていた。