放課後演劇部。






「私、そんなへましませんよ?」

「だからって、俺を縛ったロープ投げナイフで切らなくてもさぁ!」

「もしかして、怖かったんですか?」

「あったりまえだ!」



さっき投げたナイフは翔一のロープを切るための物。


ああ、床に倒れこんだ翔二?
当たってないよー。

顔面すれすれ飛んでっただけだよー(笑)


そこで腰抜かしてるよ。



「これがあんたと私の実力差。
 分かった?」

「は・・・、はい。」



翔一が前私に言った言葉。
思いだしたの。

どんな弟でも弟だもんね。
許せないけど、許したい。



「あんたの命、翔一さんに預けとく。
 今度似たようなことしたら、容赦しないから。」






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