放課後演劇部。
チクン。
翔一の言葉を聞いた瞬間、なぜか心が痛い。
まだ、弥生お姉ちゃんの事・・・。
「安心してください。
別に警察に行こうとかそういうわけじゃないんです。」
「じゃあ・・・。」
「ただ、ちょっとばかり痛手を負っていただきます。
実は私、あなた達の会社私が権利半分持ちます。」
『うえっ!!!?』
「私は留学してた時に、向こうの資産家の養女になったんです。
私の今の名前は戸籍上は、フェドリック・姫琉。
仇を殺せなかった時の事も考えて。
フェドリック家が水谷の権利を半分持つように
今まで画策してたから。
正しくは私というより、フェドリック家。
もちろん、ご両親も納得済みです。」
「・・・多分キルちゃん、経営者に向いてると思う。」
「俺もそう思う。」