gardenquartz 小さな楽園
碧木はジクザクに森を駆けていた。
左腕の傷口から真っ赤な血が滴り落ちている。
しかし、今足を止める事は出来ない。
出来るだけ遠くに行かなければ、碧木は本能的に感じ危険を回避していた。
目の端に小さな窪みが見えた。
碧木は急旋回して、その窪みに身を潜めた。
ポケットから布を取り出し、口の端で切り、その切れ端で傷口の数センチ上をキツく縛った。
しかし、傷口からの出血は止まらない。
兎に角どんな傷口かを確認しなくては。
碧木はペットボトルの水を傷口に流した。
鋭いモノで切られたらしくパックリと切れて、肉が見えていた。
碧木は左手を動かした。
電流の様に痛みが走って、顔が歪んだ。
しかし、神経までは達していないことが確認できた。
碧木はバッグからワセリンを取り出し、傷口に塗り込んだ。
そして、布を傷口の上に巻いてキツく縛った。
碧木はこのゲームが始まってから、自分がドンドン本来の闘争感覚が現役時代に戻りつつあることを感じていた。
神経が研ぎ澄まされて、ピリピリしていた。
忘れかけていたのに、体は忘れてはいなかった。
碧木は血の滲んだ腕を見つめて溜め息をついた。
左腕の傷口から真っ赤な血が滴り落ちている。
しかし、今足を止める事は出来ない。
出来るだけ遠くに行かなければ、碧木は本能的に感じ危険を回避していた。
目の端に小さな窪みが見えた。
碧木は急旋回して、その窪みに身を潜めた。
ポケットから布を取り出し、口の端で切り、その切れ端で傷口の数センチ上をキツく縛った。
しかし、傷口からの出血は止まらない。
兎に角どんな傷口かを確認しなくては。
碧木はペットボトルの水を傷口に流した。
鋭いモノで切られたらしくパックリと切れて、肉が見えていた。
碧木は左手を動かした。
電流の様に痛みが走って、顔が歪んだ。
しかし、神経までは達していないことが確認できた。
碧木はバッグからワセリンを取り出し、傷口に塗り込んだ。
そして、布を傷口の上に巻いてキツく縛った。
碧木はこのゲームが始まってから、自分がドンドン本来の闘争感覚が現役時代に戻りつつあることを感じていた。
神経が研ぎ澄まされて、ピリピリしていた。
忘れかけていたのに、体は忘れてはいなかった。
碧木は血の滲んだ腕を見つめて溜め息をついた。