gardenquartz 小さな楽園

ジェシーとベラは河岸の洞窟で雨が止むのを待っていた。

ベラがジェシーに問いかけた。
『Twinsは現れるかしら？』

ジェシーは雨を見ながら答えた。

『必ず現れる。奴等は雨なんて気にもしない。普通は体力温存で休むだろうが、奴等は違う。
いい？奴等に【普通】や【常識】は通用しない。
寧ろ、この雨を利用して動くと思う。奴等の事はベラも知ってるでしょ。』


ベラも立ち上がり、ジェシーの横に来て雨を見た。
洞窟の入り口はまるで雨のカーテンの様に滴っている。

２人は雨の先をジッと見つめていた。


森から白い姿が２つ現れた。
Twinsだ。


ジェシーとベラは実弾入の銃とナイフ等、装備できるだけ体に装備して、コッチヘ来る化物兄妹を待ち構えた。


ベラはTwinsと初めて出会った時を思い出していた…。


悪夢の始まりの日。


その日からベラとジェシーに安息の日々は無くなってしまった。
悪夢を終わらせなければ、自分達に明日は無い。


ジェシーもチラリとベラを見た。


恐らく同じ事を思っていると確信した。