gardenquartz 小さな楽園
和樹と修利、キャットに碧木。ディーンを抜かした全員が揃った。
キャットの様子がおかしい…。
俺は修利に小声で聞いた。
『キャットに何があった?』
修利は憂鬱そうに答えた。
『キャットの昔の仲間がこの洞窟に居るらしい。しかも、もう……。キャットが言うにはマーニーを道連れにしたんだろうって…。』
俺は崩れた洞窟に目を向けた。
キャットは何とか洞窟に入ろうと色々
試みたらしい…。指先から血が滲んでいた。
碧木がキャットに近付いた。
そして、小さな子供に話しかける様にキャットに話しかけた。
『キャット…。ここからは入れないわ。もしかしたら何処かに別の入り口が在るかもしれないから、そこから入りましょう。』
キャットは手を止め、碧木を縋るような目で見つめていった。
『ジェシーとベラは私と同じ生まれで、大切な仲間だった。
2人は碧木に憧れていたの。洞窟から出してやりたいの。
施設は薄暗くて、嫌いだって話してたから…。あ…あたし…2人をここから出して明るいところに連れていきたいの…。』
碧木はゆっくりキャットに近付いて、優しく抱き締めた。
キャットは声を上げて泣いた…。
俺と修利は2人を黙って見守っていた。
キャットが落ち着いた頃、修利は碧木に聞いた。
『さっき別の入り口があるかもって言ってたよね?行ってみないか?』
碧木は頷いてキャットをゆっくり離した。
確かにここにずっと居るわけにはいかないからな。
碧木は地図を取り出し、みんなに説明し始めた。
『ここが今居る洞窟。山になってるでしょ?もしかしたら、山の反対側にもう1つ入り口が在るかもしれないわ。でも、そうなると、ちょっと厄介だわ。』
キャットがムッとして答えた。
『何が厄介なのよ。』
碧木は冷静に言った。
『アーサーが居るかもしれない…。』
キャットはむきになって反論した。
『そんなの関係無い。私は1人でも行くわ。』
つかさず碧木が言った。
『私はもう、仲間を失いたくないの。だから、慎重に行動したいの。
キャット。感情的にならないで。こんな時だからこそ冷静にならないと、ジェシーやベラの死が無駄になってしまう。
分かるわよね。』
キャットは黙ってしまった。
俺は地図を見ながら、アーサーの行動パターンを考えていた。
しかし、見事にバラバラで理解不能なのだ。
奴は本当に人間なのか?
修利が俺に話しかけた。
『アーサーって奴の行動パターンは読めないだろう?』
俺は頷いて地図を見ていた。
修利は本部と洞窟の中間地点の森を指差し言った。
『ここに奴が居る。』
俺は驚いて修利を見て、聞いた。
『何で分かるんだ?奴の行動パターンはバラバラなんだぞ?説明してくれ。』
いつの間にかキャットと碧木も俺等の側に居て話を聞いていた。
修利は静かに説明し始めた。
キャットの様子がおかしい…。
俺は修利に小声で聞いた。
『キャットに何があった?』
修利は憂鬱そうに答えた。
『キャットの昔の仲間がこの洞窟に居るらしい。しかも、もう……。キャットが言うにはマーニーを道連れにしたんだろうって…。』
俺は崩れた洞窟に目を向けた。
キャットは何とか洞窟に入ろうと色々
試みたらしい…。指先から血が滲んでいた。
碧木がキャットに近付いた。
そして、小さな子供に話しかける様にキャットに話しかけた。
『キャット…。ここからは入れないわ。もしかしたら何処かに別の入り口が在るかもしれないから、そこから入りましょう。』
キャットは手を止め、碧木を縋るような目で見つめていった。
『ジェシーとベラは私と同じ生まれで、大切な仲間だった。
2人は碧木に憧れていたの。洞窟から出してやりたいの。
施設は薄暗くて、嫌いだって話してたから…。あ…あたし…2人をここから出して明るいところに連れていきたいの…。』
碧木はゆっくりキャットに近付いて、優しく抱き締めた。
キャットは声を上げて泣いた…。
俺と修利は2人を黙って見守っていた。
キャットが落ち着いた頃、修利は碧木に聞いた。
『さっき別の入り口があるかもって言ってたよね?行ってみないか?』
碧木は頷いてキャットをゆっくり離した。
確かにここにずっと居るわけにはいかないからな。
碧木は地図を取り出し、みんなに説明し始めた。
『ここが今居る洞窟。山になってるでしょ?もしかしたら、山の反対側にもう1つ入り口が在るかもしれないわ。でも、そうなると、ちょっと厄介だわ。』
キャットがムッとして答えた。
『何が厄介なのよ。』
碧木は冷静に言った。
『アーサーが居るかもしれない…。』
キャットはむきになって反論した。
『そんなの関係無い。私は1人でも行くわ。』
つかさず碧木が言った。
『私はもう、仲間を失いたくないの。だから、慎重に行動したいの。
キャット。感情的にならないで。こんな時だからこそ冷静にならないと、ジェシーやベラの死が無駄になってしまう。
分かるわよね。』
キャットは黙ってしまった。
俺は地図を見ながら、アーサーの行動パターンを考えていた。
しかし、見事にバラバラで理解不能なのだ。
奴は本当に人間なのか?
修利が俺に話しかけた。
『アーサーって奴の行動パターンは読めないだろう?』
俺は頷いて地図を見ていた。
修利は本部と洞窟の中間地点の森を指差し言った。
『ここに奴が居る。』
俺は驚いて修利を見て、聞いた。
『何で分かるんだ?奴の行動パターンはバラバラなんだぞ?説明してくれ。』
いつの間にかキャットと碧木も俺等の側に居て話を聞いていた。
修利は静かに説明し始めた。