gardenquartz 小さな楽園
森の中を走り、カメラを壊しながら、本部に向かっている人影があった。
素早い動きに、隙の無い身のこなし、顔はゴーグルで見えない。
至るところに設置されているモニターを見逃しもせず、確実に破壊しながら進んでいた…。



そして、碧木達を見つけた。
森の草影から様子を伺っていた。



そして、碧木達が移動をした後、草むらから出てきて、今まで碧子達が居た場所に出てきた。
そして、崩れた洞窟に顔を向けた。


ゴーグルで顔は見えないが、洞窟の前で静かに右手を胸に軽くあてた。


そして、その場を離れ確実にカメラを破壊しながら本部に向かって言った。






ジョナサンは苛つく自分を抑えること無く、何時もの優雅さは無くなっていた。



【誰なんだ??】


そればかりが、頭の中で繰り返している。


『こちらのカメラも破壊された模様でモニターに映りません!』

ジョナサンは指示を出した。
『カメラが破壊された瞬間に何か映っているか確認しろ!』


『ハッ!!』


SP達は映像を分析していたが、痕跡は無かった。
そして、SPの半数以上を使って島の中に設置しているカメラチェックに向かわせていた。



ジョナサンは怒りもあるが、見えない侵入者に怯えていた。
敵が見えない事は恐怖を増大させる。



『クソッ!!』

ジョナサンはガラスのテーブルを蹴飛ばし、苛々を爆発させていた。












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