gardenquartz 小さな楽園
碧木と修利は裏手に回り建物の中に入った。
修利は少しホッとしていた。
キャットのあのギラギラした目が忘れられないでいた修利は殺気を感じさせない碧木に安心感があるからだ。
2人はテンポよく部屋を調べていたが、ディーンを見つけることは出来なかった。
碧木もここにはジョナサンに呼ばれて来たが、正直内部の事はディーンが頑として、碧木を関わらせなかったのだ。
兎に角、こんな格好でウロウロするわけにもいかない。
屋敷の見取図が欲しい。
碧木は手近な部屋のノブを回し、鍵がかかっていない部屋に修利と入った。
部屋はごく普通の作りで、窓辺に豪華なカーテン、部屋の真ん中にはテーブルセット。
壁には絵画に机がある。
そして、クローゼット。
碧木は口に人差し指をあてて、静かにするように指示を出した。
修利は頷いた。
部屋を隈無く探して、盗聴器やカメラが無いことを確認すると、修利に言った。
『兎に角、屋敷の見取図が無いと、このままでは捕まるのは時間の問題だわ。この部屋には幸いカメラや盗聴器は無いけれど、ジョナサンは誰も信じていない。
何れバレる。』
修利もそれは碧木に言われなくても、理解できた。
しかし、身動きが取れないもどかしさをどうにか切り抜ける術はないかと考えた。
コツコツ…。
変な音がした。
コツコツ…。
碧木と修利は部屋を見渡し、音の方向を探した。
『上よ…。』
囁く様な声がした方を向くと、ソコにはキャットが空気口から指を数本出して、ヒラヒラさせていた。
修利は壁際の机を空気口の下に移動させて、机の上に立ち空気口の蓋を開けた。
キャットは修利に退けと手を払い、ヒラリと通気口から飛び出し、部屋の床に着地した。
俺はソロソロと降りた。
碧木はキャットに聞いた。
『見取図はあった?』
キャットは首を横に振り、肩をすくめた。
碧木は俺の方を向いたので、俺は首を横に振った。
しかし、通気口は使える。
『兎に角、通気口で部屋を確認しながら見取図を頂いて、早いとこ決着をつけなきゃね。来た早々悪いけど、また、入ってくれる?
通気口で移動するわよ。』
俺とキャットは選択肢が無いのだが、溜め息をついて頷いた。
修利は少しホッとしていた。
キャットのあのギラギラした目が忘れられないでいた修利は殺気を感じさせない碧木に安心感があるからだ。
2人はテンポよく部屋を調べていたが、ディーンを見つけることは出来なかった。
碧木もここにはジョナサンに呼ばれて来たが、正直内部の事はディーンが頑として、碧木を関わらせなかったのだ。
兎に角、こんな格好でウロウロするわけにもいかない。
屋敷の見取図が欲しい。
碧木は手近な部屋のノブを回し、鍵がかかっていない部屋に修利と入った。
部屋はごく普通の作りで、窓辺に豪華なカーテン、部屋の真ん中にはテーブルセット。
壁には絵画に机がある。
そして、クローゼット。
碧木は口に人差し指をあてて、静かにするように指示を出した。
修利は頷いた。
部屋を隈無く探して、盗聴器やカメラが無いことを確認すると、修利に言った。
『兎に角、屋敷の見取図が無いと、このままでは捕まるのは時間の問題だわ。この部屋には幸いカメラや盗聴器は無いけれど、ジョナサンは誰も信じていない。
何れバレる。』
修利もそれは碧木に言われなくても、理解できた。
しかし、身動きが取れないもどかしさをどうにか切り抜ける術はないかと考えた。
コツコツ…。
変な音がした。
コツコツ…。
碧木と修利は部屋を見渡し、音の方向を探した。
『上よ…。』
囁く様な声がした方を向くと、ソコにはキャットが空気口から指を数本出して、ヒラヒラさせていた。
修利は壁際の机を空気口の下に移動させて、机の上に立ち空気口の蓋を開けた。
キャットは修利に退けと手を払い、ヒラリと通気口から飛び出し、部屋の床に着地した。
俺はソロソロと降りた。
碧木はキャットに聞いた。
『見取図はあった?』
キャットは首を横に振り、肩をすくめた。
碧木は俺の方を向いたので、俺は首を横に振った。
しかし、通気口は使える。
『兎に角、通気口で部屋を確認しながら見取図を頂いて、早いとこ決着をつけなきゃね。来た早々悪いけど、また、入ってくれる?
通気口で移動するわよ。』
俺とキャットは選択肢が無いのだが、溜め息をついて頷いた。