gardenquartz 小さな楽園
愛は静かに燃える
キャットと和樹は地下の備品倉庫に居た。
俺達は何か使えるものは無いかと物色しつつ、表の様子も見ていた。
どうやら、この先の扉にジョナサン・バンクが居て、指示を出しているみたいだ。
扉はカードキーが必要みたいだが、ここにカードキーが有る筈もなく、専ら武器になりそうな物を漁っていた。
俺は小声でキャットに言った。
『なぁ。碧さん達、大丈夫だよな?』
キャットは手を休める事もなく素っ気なく答えた。
『大丈夫よ。心配しても始まらないし、私達は私達に出来ることをするのよ。』
俺はキャットのその態度にカチンと来た。
『お前は心配じゃないのか?』
キャットの肩がピクリと動いて振り向いて睨みながら言った。
『アンタは碧子達の腕を信用してないの?』
今度は俺がドキリとした。
確かに俺に心配される様な人じゃない。
俺は備品を漁るのを再開させた。
修利は直ぐに気が付いた。
何かがのし掛かっている。ソッと退かすと、碧子だった。
グッタリとしている。
修利は息をしているか確かめた。
気を失っているだけだった。
一体何が起こったのだろう?
修利は記憶を探った。
碧子の前方で光った後、倒れたんだ。
修利は気を失っている碧子をソッと横に寝かせて、光った所の通気口迄進んだ。
通気口の蓋は何処かに吹き飛んだらしくポッカリと穴がそのまま開いていた。
修利は頭だけ出してソッと室内を見渡した。
部屋の中は滅茶苦茶になって見る影もなくなっていた。
ドアも吹き飛んだらしく、男が数人倒れていた。
降り立つことは無理だ。
修利は頭を引っ込め、碧子の側に戻って、碧子を軽く揺すった。
『ウ……。』
碧子が眉間にシワを寄せて気が付いた。
修利は碧子を起こした。
碧木は目を開けたが、身体中痛さで顔を歪ませた。
『大丈夫?』
修利が心配そうに言った。
『修利君の方は大丈夫なの?』
顔を歪ませながら聞かれた。
修利は自分の体を見たけれど、平気だった。
『俺は碧さんが庇ってくれたから大丈夫だけど、碧さんは?』
碧木は修利が大丈夫だったことに少し安心した顔になったが、左腕と右の太ももに激痛が走った。
左腕は骨折だろう。
碧木は右の太ももを見た。
修利がアッと。小さく叫んだ。
碧子の太ももに金属片が深く突き刺さっていた…。
碧木は右の足先を動かした。
指が動く。神経はやられていないが、この金属片を抜いたら、出血多量になる。
修利は自分のシャツを破った。
碧木は修利に金属片を囲むように縛るように言った。
修利は言われた通りにした。
激痛が走る。
碧木は上着を脱いで左手をなるべく動かさないように吊り下げたが、添え木が無いので、動く度に痛みが走る。
心配そうに見ている修利に碧木は爆発のあった部屋の状況を訊ねた。
部屋は滅茶苦茶で廊下に人が倒れていて降りられる状況ではないと聞かされた。
碧木は傷の痛みに耐えながら考えに集中した。
恐らくやったのはディーンだ。
だとすると他にも爆弾を
仕掛けてる筈だから、やたらに動かない方が良い。
キャット達の待ち合わせの場所に戻るとしても、今は動かない方が賢明だ。
暫くここで様子を見よう…。
『修利君…。暫くここで待機ね…。』
力無く、修利に指示を出した碧子だった。修利は頷いたが、碧子の様子だと、待機よりも早くここを離れて、手当てをしなければヤバイ雰囲気だ…。
修利はもう一度爆発のあった部屋を確認しに行った。
俺達は何か使えるものは無いかと物色しつつ、表の様子も見ていた。
どうやら、この先の扉にジョナサン・バンクが居て、指示を出しているみたいだ。
扉はカードキーが必要みたいだが、ここにカードキーが有る筈もなく、専ら武器になりそうな物を漁っていた。
俺は小声でキャットに言った。
『なぁ。碧さん達、大丈夫だよな?』
キャットは手を休める事もなく素っ気なく答えた。
『大丈夫よ。心配しても始まらないし、私達は私達に出来ることをするのよ。』
俺はキャットのその態度にカチンと来た。
『お前は心配じゃないのか?』
キャットの肩がピクリと動いて振り向いて睨みながら言った。
『アンタは碧子達の腕を信用してないの?』
今度は俺がドキリとした。
確かに俺に心配される様な人じゃない。
俺は備品を漁るのを再開させた。
修利は直ぐに気が付いた。
何かがのし掛かっている。ソッと退かすと、碧子だった。
グッタリとしている。
修利は息をしているか確かめた。
気を失っているだけだった。
一体何が起こったのだろう?
修利は記憶を探った。
碧子の前方で光った後、倒れたんだ。
修利は気を失っている碧子をソッと横に寝かせて、光った所の通気口迄進んだ。
通気口の蓋は何処かに吹き飛んだらしくポッカリと穴がそのまま開いていた。
修利は頭だけ出してソッと室内を見渡した。
部屋の中は滅茶苦茶になって見る影もなくなっていた。
ドアも吹き飛んだらしく、男が数人倒れていた。
降り立つことは無理だ。
修利は頭を引っ込め、碧子の側に戻って、碧子を軽く揺すった。
『ウ……。』
碧子が眉間にシワを寄せて気が付いた。
修利は碧子を起こした。
碧木は目を開けたが、身体中痛さで顔を歪ませた。
『大丈夫?』
修利が心配そうに言った。
『修利君の方は大丈夫なの?』
顔を歪ませながら聞かれた。
修利は自分の体を見たけれど、平気だった。
『俺は碧さんが庇ってくれたから大丈夫だけど、碧さんは?』
碧木は修利が大丈夫だったことに少し安心した顔になったが、左腕と右の太ももに激痛が走った。
左腕は骨折だろう。
碧木は右の太ももを見た。
修利がアッと。小さく叫んだ。
碧子の太ももに金属片が深く突き刺さっていた…。
碧木は右の足先を動かした。
指が動く。神経はやられていないが、この金属片を抜いたら、出血多量になる。
修利は自分のシャツを破った。
碧木は修利に金属片を囲むように縛るように言った。
修利は言われた通りにした。
激痛が走る。
碧木は上着を脱いで左手をなるべく動かさないように吊り下げたが、添え木が無いので、動く度に痛みが走る。
心配そうに見ている修利に碧木は爆発のあった部屋の状況を訊ねた。
部屋は滅茶苦茶で廊下に人が倒れていて降りられる状況ではないと聞かされた。
碧木は傷の痛みに耐えながら考えに集中した。
恐らくやったのはディーンだ。
だとすると他にも爆弾を
仕掛けてる筈だから、やたらに動かない方が良い。
キャット達の待ち合わせの場所に戻るとしても、今は動かない方が賢明だ。
暫くここで様子を見よう…。
『修利君…。暫くここで待機ね…。』
力無く、修利に指示を出した碧子だった。修利は頷いたが、碧子の様子だと、待機よりも早くここを離れて、手当てをしなければヤバイ雰囲気だ…。
修利はもう一度爆発のあった部屋を確認しに行った。