gardenquartz 小さな楽園
和樹は静かになった扉の向こう側の様子を伺っていた。


キャットも落ち着き、ディーンからソッと離れた。
ディーンは優しく微笑んでいた。
キャットは涙を拭きながら笑顔で返した。


『ディーン。外がやけに静かだ。それに外も静かになってる。』


ディーンの目付きが変わった。
『分かった。さぁ。ジョナサンの所に行くとしようか。
キャット。大丈夫だな?』


キャットも目付きが変わり、答えた。
『ええ。何時でもOKよ。』


ディーンがドアの扉に手をかけ少しだけ開けて外の様子を見た。
不気味な程静まり返った廊下に人の気配は無い。


『行くぞ。』
そう言って、ディーンは扉から飛び出した。
俺達も続いてディーンの背後を援護するように銃を構えて飛び出した。


廊下に人の気配は無かった。


ディーンはカードキーをスキャンした。



扉がシュンと音をたてて開いた。



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