gardenquartz　小さな楽園
ディーンはゆっくりジョナサンから離れた。
ジョナサンがよろめいた。
ディーンはジョナサンを抱え、モニター室のソファまで歩いた。


そして、二人はソファに倒れるように座り込んだ。

ジョナサンは小さな声でディーンに話始めた。
『私は何時も孤独だった…。誰も私自身を見ては居なかった…。なぁ…。ディーン。
孤独は人を壊すんだ…。
私は人を愛することがどう言うものか知らないんだよ…。
そして、愛される事がどんな事かも知ら無いんだよ。
覚えているかい？
君と過ごした、あの頃…楽しかった…。本当に楽しかった…。』


ディーンは静かに答えた。
『そうか…。
お前は淋しがり屋だった。それを知っているのは俺だけだ。
だから、俺はこの島に来ると決めたときから、最期は共にしようと覚悟を決めて来たんだぞ。
お前は独りじゃない。
なぁ…。ジョン。』


そう言って。ディーンはジョナサンの顔を見つめた。


ジョナサンは安らかに眠っているように事切れた…。


ディーンがその表情に笑みを浮かべた瞬間、全てが【無】になった…。









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表紙・目次

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