gardenquartz 小さな楽園
私はあらゆる戦闘訓練を受けさせられた。
格闘技。剣術。射撃訓練。
全てをマスターする頃には感情さえ無くしていたわ。
マサにマシーンだった。
それに私は強くなる自分を何処かで望んでいた所もあったから。


修利は身を乗り出して碧さんに聞いた。

『それで、碧さんソルジャーになったの?』


碧さんが口の端を少しだけ動かし笑った。
そして話を続けた。


私は突然男に呼ばれた。
男の部屋に行くとたった一言言われた。

『明日、ゲームに参加しろ。』

私は内心喜んだわ。自分の実力を知りたかったから。


初めてのゲームの場所は湿地帯だった。
私は5人チームの下っ派で右も左も分からず、ブレーンの指示に従って戦った。

ゲームは私達の圧勝。

それから私は暫くソルジャー、スナイパー、ブレーンになる頃にはゲームを制覇して勝つことだけを快感にゲームに自分から進んで志願した。


そしたら、いつの間にか私は一人でも戦う位になってしまった。
そして、このゲームで大金が動くことも知ったわ。

私は男に言った。
私はこのゲームから降りると。


碧さんは2本目の煙草に火をつけた。


男は何故かアッサリ私を解放したの。
そして、私は日本に渡った。
誰も知らない。新しい土地でやり直そうと。
そして、私はこの店を始めた。


凄く穏やかな日々を送ったわ。
でもそれは、束の間だった。



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