gardenquartz 小さな楽園
ゲームが始まるまでの間。
参加者達の接触を避けるため、全員部屋で待機する。

ボディチェックはSPが3名
各々の部屋に行きチェックを行う。
そして腕に小さなチップを入れられる。
その時、この島の全体図を渡される。
参加者はそれらを終わらせると、広場に集められ、自分の荷物の他にバッグを1つとインカムが渡される。


バッグの中身はペイント弾。
それに食糧と水。


ペイント弾はランダムで島全体にばら蒔かれているので、それを見つけて補充する。

それか、倒した奴のペイント弾を頂戴する。



ペイント弾で撃たれた奴は致命傷箇所に当たると、埋め込まれたチップから死亡通知の情報が本部に送られ、インカムを所持していた場合はインカムからも大きな音が鳴り、SPに死亡者収容所まで連行されて、集められる。



六時間おきに、死亡者名、全滅したチーム名が読み上げられる。
そして、生き残ったチームの今現在の得点も読み上げられる。


生き残ったチームはその点数で、モチベーションを上げ、躍起になって優勝を争う。



表向きはそんな所だ。



裏では、どのチームが優勝をするかが賭けになっていて、俺達が見たことの無い様な大金がアチコチ動いている。
つまり、これは生きた人間をオモチャに賭けをしている金持ちの道楽の駒ってことだ。


それ等を取り仕切っているのが、ジョナサン・バンクと言う男だ。
全てが謎の男だ。
何処の誰だか誰も知らない。

ディーンの話だと、数十年経ってもその容姿は寸分違わず、若いままの一見、青年の様な出で立ちらしい。


ディーンが憎々しく言った。
『奴こそ本物の化け物さ。』



その言葉が俺の頭に何時までも残っていた。





< 70 / 184 >

この作品をシェア

pagetop