gardenquartz 小さな楽園
gamestart!!
何処からか放送が流れた。
『チーム参加者の皆様は案内に従い、会場にお集まり下さい。
繰り返します。
チーム参加者の皆様は案内に従い、会場にお集まり下さい。』
『さぁ。お遊びの時間だぞ。』
ディーンが荷物を持って立ち上がった。
俺達も各々荷物を持って立ち上がった。
コンコンコン。
バンガローの扉を叩く音がした。
キャット、碧さん、俺、修利、最後にディーンが案内人の後ろを歩いて会場まで連れていかれた。
途中、他のチームの奴等が野次や明らかに碧さんを指差し、何かを囁いていたが、ディーンの鋭い睨みで、皆黙ったり、目を反らした。
俺と修利はさっきまでと違い落ち着いていた。
俺達の胸元にはディーンの約束の証の弾丸が光って揺れていた。
キャットは明らかに楽しみながら歩いていた。
時々、後ろを歩いている碧さんにとりとめ無い話をしながら歩いていた。
俺と修利は黙って歩いていた。
会場はフリー参加者のテントがあった場所に作られていた。
キャットが側に居るSPにしれっと聞いた。
『会場ここなの?』
SPはギロリとキャットを睨んだが、キャットが得意の上目使いでニコリと笑うと、SPは小声でキャットに教えた。
『本当の会場は昨日、何者かに爆破されたから急遽、ここになったのさ。』
キャットはSPにウインクをして、言った。
『そうなんだ。教えてくれてありがと。』
SPはまた、任務に戻った。
振り返りながらキャットは俺達に舌を出して笑った。
俺達は全員一緒の事を思っただろう。
【この小悪魔!】と。
昨日のステージ会場よりも狭いスペースに無理矢理作られた会場は、人がひしめき合っていた。
ステージ上には緑色の袋が山積みになっていた。
きっとあれが皆に支給される荷物だろう。
素早く会場を見回すと、ぐるりとSPが取り囲んでいた。
昨日のステージ会場と同じ具合だ。
ウーウーウーウーウー!!
突然スピーカーから神経を逆撫でする様な音が響き渡った。
俺と修利以外は音になれている様だった。
他の奴等を見ると、驚く奴や、ディーン達と同じく前に参加した奴等は聞き慣れていて、驚かない奴も多数いた。
ステージ脇から1人の男がSPを従えて現れた。
身長はディーンと同じくらいだが、身のこなしは優雅で、奴だけこのゲームに相応しくない感じを与えた。
髪は見事な金髪が腰まであり、途中で紅い組紐で結ばれていた。
ステージと俺達の距離があるためそのぐらいしか分からなかったが、明らかにディーンよりも年下に見える。
ディーンが唸る様に呟いた。
『アイツがジョナサン・バンクだ。よーく覚えておけよ。本物の化け物は一見それとは、見えないのさ。』
会場は静寂に包まれた。
ジョナサンはゆっくりと会場に集まった
参加者を見回した。
碧さんを見つけたらしい。
ジョナサンは天使の様な笑みを浮かべた。
碧さんは拳をギュッと握りしめ、唇を噛んで、ジョナサンを睨み返していた。
俺は碧さんの拳を右手で優しく包んだ。
碧さんは俺を見て落ち着きを取り戻したらしい。
拳を緩めた。
ジョナサンはその一連の動作をひきつった笑みで見ていたらしい。
後で修利が俺に言った。
『チーム参加者の皆様は案内に従い、会場にお集まり下さい。
繰り返します。
チーム参加者の皆様は案内に従い、会場にお集まり下さい。』
『さぁ。お遊びの時間だぞ。』
ディーンが荷物を持って立ち上がった。
俺達も各々荷物を持って立ち上がった。
コンコンコン。
バンガローの扉を叩く音がした。
キャット、碧さん、俺、修利、最後にディーンが案内人の後ろを歩いて会場まで連れていかれた。
途中、他のチームの奴等が野次や明らかに碧さんを指差し、何かを囁いていたが、ディーンの鋭い睨みで、皆黙ったり、目を反らした。
俺と修利はさっきまでと違い落ち着いていた。
俺達の胸元にはディーンの約束の証の弾丸が光って揺れていた。
キャットは明らかに楽しみながら歩いていた。
時々、後ろを歩いている碧さんにとりとめ無い話をしながら歩いていた。
俺と修利は黙って歩いていた。
会場はフリー参加者のテントがあった場所に作られていた。
キャットが側に居るSPにしれっと聞いた。
『会場ここなの?』
SPはギロリとキャットを睨んだが、キャットが得意の上目使いでニコリと笑うと、SPは小声でキャットに教えた。
『本当の会場は昨日、何者かに爆破されたから急遽、ここになったのさ。』
キャットはSPにウインクをして、言った。
『そうなんだ。教えてくれてありがと。』
SPはまた、任務に戻った。
振り返りながらキャットは俺達に舌を出して笑った。
俺達は全員一緒の事を思っただろう。
【この小悪魔!】と。
昨日のステージ会場よりも狭いスペースに無理矢理作られた会場は、人がひしめき合っていた。
ステージ上には緑色の袋が山積みになっていた。
きっとあれが皆に支給される荷物だろう。
素早く会場を見回すと、ぐるりとSPが取り囲んでいた。
昨日のステージ会場と同じ具合だ。
ウーウーウーウーウー!!
突然スピーカーから神経を逆撫でする様な音が響き渡った。
俺と修利以外は音になれている様だった。
他の奴等を見ると、驚く奴や、ディーン達と同じく前に参加した奴等は聞き慣れていて、驚かない奴も多数いた。
ステージ脇から1人の男がSPを従えて現れた。
身長はディーンと同じくらいだが、身のこなしは優雅で、奴だけこのゲームに相応しくない感じを与えた。
髪は見事な金髪が腰まであり、途中で紅い組紐で結ばれていた。
ステージと俺達の距離があるためそのぐらいしか分からなかったが、明らかにディーンよりも年下に見える。
ディーンが唸る様に呟いた。
『アイツがジョナサン・バンクだ。よーく覚えておけよ。本物の化け物は一見それとは、見えないのさ。』
会場は静寂に包まれた。
ジョナサンはゆっくりと会場に集まった
参加者を見回した。
碧さんを見つけたらしい。
ジョナサンは天使の様な笑みを浮かべた。
碧さんは拳をギュッと握りしめ、唇を噛んで、ジョナサンを睨み返していた。
俺は碧さんの拳を右手で優しく包んだ。
碧さんは俺を見て落ち着きを取り戻したらしい。
拳を緩めた。
ジョナサンはその一連の動作をひきつった笑みで見ていたらしい。
後で修利が俺に言った。