gardenquartz 小さな楽園
ディーンは本部を中心に約3キロ範囲内に居て、本部の動きや様子を見たり、森の中で即席に簡単な武器を作っていた。
赤い煙りはオチビちゃんが炙り出す敵に向けて放ったモノだとすると、Twinsの可能性と見て間違いない。
奴等にとってこのゲームは自由に遊べる暇潰し程度だろう。
ジョナサンめ…。そんなにオチビちゃんが欲しくなったのか。
さて、Twinsはここに来ることは無いだろう。
俺が歓迎でもしてやろう。
ディーンは念入りにトラップを仕掛けて、本部から離れた。
俺と碧さんは修利達を追う形で河口まで進んでいた。
チーム内の無線受送信範囲は約5キロ、子供騙しのオモチャみたいだが、キャットが細工をしてくれたので、SPの無線盗聴は島全体まで傍受出来る。
無線が使えないときの為に暗号を決めていたのはその為、しかし、もうコースは碧さんが皆に指示を出しているので、あまり使わなそうだが、何が起こるか分からない状況だからな…。
河口に出た。
美しいマリンブルーが空の青さと重なって、本当に美しい。
ゲームじゃなければ、最高なのにな…。
碧さんを見た。
碧さんも海を見て居た。
俺は広くなった河口の向こう岸を見た。
思っていたほど川幅は広くは無いし、深さもそんなに無かったので俺達にとってはラッキーだった。
俺達はユックリ慎重に向こう岸に渡った。
岸に着き、濡れたシャツを脱いで絞った。
碧さんもTシャツを脱いで、絞った。
俺はドキリとしたが、碧さんが背中を向けたとき、違う意味でドキリとした。
碧さんの左肩に深紅の蠍のTattooが彫られて、瞳が光っていた。
俺が手を止めたことに気付いた碧さんが、自分のTattooの事で俺が驚いていたのを悟ったらしく俺に言った。
『施設に居た時に施したモノよ。
特別な塗料を使っているから、色も鮮やかでしょ?
瞳にはアレキサンドライトって言う石が埋め込まれているの。
あそこに居た連中は皆めいめいTattooを施しているわ。
柄は違うけれどね。キャットにもあるはずよ。』
俺は鮮やかな蠍のTattooに魅せられて、動けなかった。
初めてTattooが美しいと思った。
俺は碧さんが絞ったTシャツを着るまで動けなかった。
碧さんがTシャツを着て俺に正面を向けて、目の前で両手を叩いた。
パンッ!
俺は正気を取り戻した。
『和樹。確りしなさい。』
碧さんがニコリと笑った。
俺もつられて笑って、慌ててTシャツを着た。
『少し休みましょう。』
碧さんが大きな岩を指差して言った。
そこは修利が
【ADC】と書いた岩だった。
赤い煙りはオチビちゃんが炙り出す敵に向けて放ったモノだとすると、Twinsの可能性と見て間違いない。
奴等にとってこのゲームは自由に遊べる暇潰し程度だろう。
ジョナサンめ…。そんなにオチビちゃんが欲しくなったのか。
さて、Twinsはここに来ることは無いだろう。
俺が歓迎でもしてやろう。
ディーンは念入りにトラップを仕掛けて、本部から離れた。
俺と碧さんは修利達を追う形で河口まで進んでいた。
チーム内の無線受送信範囲は約5キロ、子供騙しのオモチャみたいだが、キャットが細工をしてくれたので、SPの無線盗聴は島全体まで傍受出来る。
無線が使えないときの為に暗号を決めていたのはその為、しかし、もうコースは碧さんが皆に指示を出しているので、あまり使わなそうだが、何が起こるか分からない状況だからな…。
河口に出た。
美しいマリンブルーが空の青さと重なって、本当に美しい。
ゲームじゃなければ、最高なのにな…。
碧さんを見た。
碧さんも海を見て居た。
俺は広くなった河口の向こう岸を見た。
思っていたほど川幅は広くは無いし、深さもそんなに無かったので俺達にとってはラッキーだった。
俺達はユックリ慎重に向こう岸に渡った。
岸に着き、濡れたシャツを脱いで絞った。
碧さんもTシャツを脱いで、絞った。
俺はドキリとしたが、碧さんが背中を向けたとき、違う意味でドキリとした。
碧さんの左肩に深紅の蠍のTattooが彫られて、瞳が光っていた。
俺が手を止めたことに気付いた碧さんが、自分のTattooの事で俺が驚いていたのを悟ったらしく俺に言った。
『施設に居た時に施したモノよ。
特別な塗料を使っているから、色も鮮やかでしょ?
瞳にはアレキサンドライトって言う石が埋め込まれているの。
あそこに居た連中は皆めいめいTattooを施しているわ。
柄は違うけれどね。キャットにもあるはずよ。』
俺は鮮やかな蠍のTattooに魅せられて、動けなかった。
初めてTattooが美しいと思った。
俺は碧さんが絞ったTシャツを着るまで動けなかった。
碧さんがTシャツを着て俺に正面を向けて、目の前で両手を叩いた。
パンッ!
俺は正気を取り戻した。
『和樹。確りしなさい。』
碧さんがニコリと笑った。
俺もつられて笑って、慌ててTシャツを着た。
『少し休みましょう。』
碧さんが大きな岩を指差して言った。
そこは修利が
【ADC】と書いた岩だった。