gardenquartz 小さな楽園
碧木はずっと考えていた。
このゲームの事、ジョナサンの事、ディーンの事、何かがキーワードで必ず一本の糸で繋がる筈だ。
本当の黒幕は誰なんだろう?
碧木は和樹を見た。
そして、後悔した。このゲームに参加させるべきでは無かった。
既に死者が出ている。このゲームにリタイアは無い。
Twinsにやられる前に私が動くべきか?
別の碧木の声が心の中で聞こえた。
あの子の信頼を無くすのが怖い。
あの子の真っ直ぐな気持ちを私が
自分で潰してしまうのが怖い。
しかし、和樹をこのままにしては
いけない……。
『碧さん。そろそろ動こう。』
和樹が言った。
碧木はハッと我に帰った。
『えぇ。分かったわ。その前に、修利君の暗号を消してから動きましょう。』
和樹は修利のメッセージを石で削った。
そして、二人は森の中に入っていった。
さっきの森とは全く違う空気が漂っていた。
さっきまでの森は所々に光が射し込み空気が澄んでいる感じがしたが、この森には陽の光が一切入ってこない。
鬱蒼としていて、地面は湿って苔が生えていて、木々も湿っている感じで、空気がネットリした陰湿な感じだ。
森全体が人間を拒んでいる感じ。
前を歩く碧さんの背中を見ていると、さっきの蠍のtattooを思い出す。
碧さんは一体どんな人生を送ってきたのだろう…。
『和樹。見て。』
碧さんが足を止めて自分の足元を指差した。
俺は慌ててゲームに集中しようと、視線を碧さんの足元を見た。
ソコには何かの暗号みたいなのが書いてあった。
碧さんは足でその暗号を消した。
『碧さん。あの暗号分かったの?』
俺は聞いた。
碧さんはさらりと言った。
『あれは暗号じゃなくて、ロシア語よ。【この先危険。気を付けろ。】って書いてあったわ。』
『碧さん。ロシア語も出来るの!?』
一体碧さんは何ヵ国語が出来るのか感心していると、碧さんは照れながら答えた。
『簡単な文章くらいは一通り解るけれど、あんまり期待しないで。』
俺は凄い人に惚れてしまった。
このゲームの事、ジョナサンの事、ディーンの事、何かがキーワードで必ず一本の糸で繋がる筈だ。
本当の黒幕は誰なんだろう?
碧木は和樹を見た。
そして、後悔した。このゲームに参加させるべきでは無かった。
既に死者が出ている。このゲームにリタイアは無い。
Twinsにやられる前に私が動くべきか?
別の碧木の声が心の中で聞こえた。
あの子の信頼を無くすのが怖い。
あの子の真っ直ぐな気持ちを私が
自分で潰してしまうのが怖い。
しかし、和樹をこのままにしては
いけない……。
『碧さん。そろそろ動こう。』
和樹が言った。
碧木はハッと我に帰った。
『えぇ。分かったわ。その前に、修利君の暗号を消してから動きましょう。』
和樹は修利のメッセージを石で削った。
そして、二人は森の中に入っていった。
さっきの森とは全く違う空気が漂っていた。
さっきまでの森は所々に光が射し込み空気が澄んでいる感じがしたが、この森には陽の光が一切入ってこない。
鬱蒼としていて、地面は湿って苔が生えていて、木々も湿っている感じで、空気がネットリした陰湿な感じだ。
森全体が人間を拒んでいる感じ。
前を歩く碧さんの背中を見ていると、さっきの蠍のtattooを思い出す。
碧さんは一体どんな人生を送ってきたのだろう…。
『和樹。見て。』
碧さんが足を止めて自分の足元を指差した。
俺は慌ててゲームに集中しようと、視線を碧さんの足元を見た。
ソコには何かの暗号みたいなのが書いてあった。
碧さんは足でその暗号を消した。
『碧さん。あの暗号分かったの?』
俺は聞いた。
碧さんはさらりと言った。
『あれは暗号じゃなくて、ロシア語よ。【この先危険。気を付けろ。】って書いてあったわ。』
『碧さん。ロシア語も出来るの!?』
一体碧さんは何ヵ国語が出来るのか感心していると、碧さんは照れながら答えた。
『簡単な文章くらいは一通り解るけれど、あんまり期待しないで。』
俺は凄い人に惚れてしまった。