gardenquartz 小さな楽園
キャットと修利は浜辺から森に入った。
湿度が高いのか、空気がネットリと絡み付いて不快感が半端無い。
しかし、キャットの足取りは遅くなる事は無かった。
恐らくそう訓練を受けてきたんだろう。
もう直ぐTwins達が居た場所に着く。その時急にキャットは太い木の陰に隠れた。
修利も近くの木の陰に隠れた。
キャットがペイント弾の銃を構えながら辺りの様子を伺っている。
修利もペイント弾の銃を構えた。
鬱蒼とした森は静けさに包まれていた。
まるで自分の息遣いまで辺りに聞こえそうな位の静寂。
静か過ぎる…。
修利は自分の気配を消すため、何も考えない様にしていた。
突然キャットが木陰から飛び出し引き金を引いた。
『グッ!!』
誰かの声が聞こえたが、死亡宣告音は聞こえなかった。
『キャッ!!』
今度はキャットが小さな悲鳴を上げたと同時に、『動くな…。』
とかすれた声が聞こえた。
修利はキャットが何者かに襟を
掴まれ身動き出来ずもがいている姿が見えた。
修利はキャットを掴んでいる人間の後頭部にソッと近づきペイント弾の銃を突き付けた。
『Freeze…。』
修利は自分でも驚くほど冷静に相手を脅した。
キャットを掴んでいる奴はその場で
ソッと両手を上げて動かなかった。
キャットはゲホゲホと咳き込みしゃがみ込んだ。
首が真っ赤になってきた。相当な握力だ。
修利はグリッとペイント弾の銃に力を込めた。
キャットは咳き込みながら修利に言った。
『修利。こいつは敵じゃない。安心して。』
その言葉で修利の力が緩んだ瞬間、ソイツはしゃがみ込んで修利の足を払い仰向けに倒した。
【ヤられる!!】
修利は瞬間に思った。
『バン!』
相手は修利の眉間に人指し指で突いて言った。
『アンタ。この貸しはデカイからね。』
草むらからみぞおちにキャットの放ったペイント弾を受けた奴がキャットに近付いて言った。
キャットはペロッと舌を出した。
修利は何が起こったのか理解できないでいた。
するとキャットは修利の腕を掴み立たせて
二人を紹介した。
『この人達は大丈夫。敵じゃない。私が呼んだ仲間よ。』
修利はポカーンとしたまま二人を見た。
一人は黒髪をポニーテールにした長身の女。
もう一人は金髪を三つ編みにした女だった。
黒髪の女がキャットに言った。
『本当に碧木がゲームに参加してるとは思わなかったよ。あの人は一緒じゃないの?』
『えぇ。すこぶる元気みたい。それに今回Twinsも居るから、多分本気を出してると思う。』
金髪を三つ編みにした女が、みぞおちのペイント弾の跡を指差し、キャットに悪タレをついた。
『これ、落ちないんだからね。』
修利はまだ、頭が混乱していた。
誰なんだコイツらは?
キャットは何でコイツらを知ってるんだ?
あの人って誰の事だ?
金髪の女が修利に近付いて来た。
『ふーん。この子が碧木が連れてきた子なんだ。私はジェシー。アッチはベラ。宜しくねハンサムさん。』
ジェシーは右手を修利に差し出した。
しかし、修利は動かなかった。
イヤ。動けなかった。
すると、ジェシーは修利の右手を掴んで無理矢理握手をした。
『あの子。大丈夫?』
ベラが心配そうにキャットに言った。
キャットは修利に近付いて頬っぺたをピタンと叩いた。
修利はやっと我に返った。
キャットが細かく説明してくれた。
湿度が高いのか、空気がネットリと絡み付いて不快感が半端無い。
しかし、キャットの足取りは遅くなる事は無かった。
恐らくそう訓練を受けてきたんだろう。
もう直ぐTwins達が居た場所に着く。その時急にキャットは太い木の陰に隠れた。
修利も近くの木の陰に隠れた。
キャットがペイント弾の銃を構えながら辺りの様子を伺っている。
修利もペイント弾の銃を構えた。
鬱蒼とした森は静けさに包まれていた。
まるで自分の息遣いまで辺りに聞こえそうな位の静寂。
静か過ぎる…。
修利は自分の気配を消すため、何も考えない様にしていた。
突然キャットが木陰から飛び出し引き金を引いた。
『グッ!!』
誰かの声が聞こえたが、死亡宣告音は聞こえなかった。
『キャッ!!』
今度はキャットが小さな悲鳴を上げたと同時に、『動くな…。』
とかすれた声が聞こえた。
修利はキャットが何者かに襟を
掴まれ身動き出来ずもがいている姿が見えた。
修利はキャットを掴んでいる人間の後頭部にソッと近づきペイント弾の銃を突き付けた。
『Freeze…。』
修利は自分でも驚くほど冷静に相手を脅した。
キャットを掴んでいる奴はその場で
ソッと両手を上げて動かなかった。
キャットはゲホゲホと咳き込みしゃがみ込んだ。
首が真っ赤になってきた。相当な握力だ。
修利はグリッとペイント弾の銃に力を込めた。
キャットは咳き込みながら修利に言った。
『修利。こいつは敵じゃない。安心して。』
その言葉で修利の力が緩んだ瞬間、ソイツはしゃがみ込んで修利の足を払い仰向けに倒した。
【ヤられる!!】
修利は瞬間に思った。
『バン!』
相手は修利の眉間に人指し指で突いて言った。
『アンタ。この貸しはデカイからね。』
草むらからみぞおちにキャットの放ったペイント弾を受けた奴がキャットに近付いて言った。
キャットはペロッと舌を出した。
修利は何が起こったのか理解できないでいた。
するとキャットは修利の腕を掴み立たせて
二人を紹介した。
『この人達は大丈夫。敵じゃない。私が呼んだ仲間よ。』
修利はポカーンとしたまま二人を見た。
一人は黒髪をポニーテールにした長身の女。
もう一人は金髪を三つ編みにした女だった。
黒髪の女がキャットに言った。
『本当に碧木がゲームに参加してるとは思わなかったよ。あの人は一緒じゃないの?』
『えぇ。すこぶる元気みたい。それに今回Twinsも居るから、多分本気を出してると思う。』
金髪を三つ編みにした女が、みぞおちのペイント弾の跡を指差し、キャットに悪タレをついた。
『これ、落ちないんだからね。』
修利はまだ、頭が混乱していた。
誰なんだコイツらは?
キャットは何でコイツらを知ってるんだ?
あの人って誰の事だ?
金髪の女が修利に近付いて来た。
『ふーん。この子が碧木が連れてきた子なんだ。私はジェシー。アッチはベラ。宜しくねハンサムさん。』
ジェシーは右手を修利に差し出した。
しかし、修利は動かなかった。
イヤ。動けなかった。
すると、ジェシーは修利の右手を掴んで無理矢理握手をした。
『あの子。大丈夫?』
ベラが心配そうにキャットに言った。
キャットは修利に近付いて頬っぺたをピタンと叩いた。
修利はやっと我に返った。
キャットが細かく説明してくれた。