俺様王子の恋愛事情*
よく聞こえなかった
「先輩、よく聞こえませんでした。そろそろ盗聴器つけなきゃダメですかね」
「アホか、補聴器だろ。何盗み聞きするつもりだ」
あのクールな霧島先輩がツッコミを…
その新鮮さに私は少しの間、感動で何も言葉が出てこなかった
「瑠奈のバカ野郎。俺の事…わからねぇのか?」
「わかります。2年の先輩で、我が学園のプリンスであることを」
正直に答えたのに、霧島先輩はわざとらしく大きな溜息をついた