掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
「あー、もう可愛い!!どれ買おっかなー…?」
「あ、あの凛ちゃん…?」
「このぬいぐるみも可愛いし、キーホルダーもいいし、あ、でもこの懐中時計のネックレスも可愛い~…!!」
「えっと…凛ちゃん…?」
すっかり黒猫に夢中な凛ちゃんは、オレが声を掛けても全く気づかない。
「りーんちゃんっ?!」
「あっ、先輩。いたんですか?」
やっぱり、気づいてなかったんだ…
「…うん。」
「ごめんなさいっ、黒猫が可愛くって周りのこと考えてなくて…」