掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~


「いいよ。そうやって何かに夢中になってる凛ちゃんが見れたから」


そんな凛ちゃんは、すごく可愛くて。


いつもの凛とした感じではないけれど、そんな凛ちゃんも好きだなぁ…なんて思いながら見てた。



「でも、本当にごめんなさい!隣にいたのに気づかないなんて…」


「いいから。…そんなに夢中になれるものがあるって素敵なことだよ?」


凛ちゃんと出会うまで、オレにとってそんな存在はバスケしかなくて。


でも、今は凛ちゃんと、バスケがそんな存在。


そうやって、2つもそんな存在があるのは、凛ちゃんが、あの言葉を言ってくれたから。











< 117 / 249 >

この作品をシェア

pagetop