掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
「え、でも…っ!!」
「…じゃあさ、」
「…はい」
「お詫びだと思って」
「お詫び…?」
「ん。オレのせいで、今朝の女達に呼び出されてるんだよね?」
「そ、それはそうですけど…」
「だから、ね?いいでしょ?」
「…はい。」
「じゃあ、会計済ましてくるから、あそこでちょっと待ってて」
オレが、入り口前にあるベンチを指差すと。
「はい。待ってますね」
にこっと笑って、凛ちゃんは店の外へ向かった。