掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
「あの、すいません。…他の人に見られてるんで、話は後でいいですか?」
「あ、うん。…ごめん」
凛ちゃんの冷静な声に、だんだんとオレも落ち着いてくる。
ーその後は、二人とも店を出るまで一言も話さなかった。
[凛サイド]
「…凛ちゃん」
「はい」
「さっきは、ごめんね」
「謝らないでください。…私が、全部悪かったんです」
あたしが、他の女の人たちに、嫉妬、したから。