掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
「先輩、数学出来るんですかっ?!」
先輩、あんまり勉強できるイメージ無かったから…
なんか、意外かも…
「…うん。数学は一応、出来るよ」
「…じゃあ、えっと…お願いしますっ」
そう言って、先輩の両手を握ると。
「じゃあ、さっそく行こっか?凛ちゃん家」
先輩は、平然とした顔で、そう、言ってのけた。
「へ…?」
あたしの、家…?!
「ち、ちょっと待ってください!!」
もうすでに歩き出していた先輩をなんとか呼び止める。