掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~



「凛ちゃん…っ!!」


あたしは持っていた物を全て落としてしまい、先輩に向かって倒れ込んだ。



「…せ、先輩大丈夫でしたかっ?!」



慌てて起き上がって、先輩の様子を確かめる。



「…オレは大丈夫。凛ちゃんこそ大丈夫だった?」



「…ぁ、はい。あたしは大丈夫です。でも、先輩…」



「大丈夫だから。…まぁ、誰かに押し倒されるなんて初めてだからびっくりはしたけど、ね」



「お、おお…押し倒してなんかないですよっ!!」



慌てるあたしを見て、先輩は面白そうに笑ってる。










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