掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
「もうそろそろごはんにしようと思うんだけど…どうする?」
「どうする、って…?」
「陸くんにも食べていってもらう?」
「あー、えっと…先輩っ、ごはんうちで食べていきますか?」
ひょこっと顔を出した先輩に聞いてみる。
「うんっ!!…お母さん、いいんですか?」
「えぇ、もちろん♪じゃあ、もうちょっとしたら呼ぶから待ってて?」
「うん。分かった」
パタン、とゆっくりドアを閉めると、後ろからそっと先輩の温もりに包まれた。