掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
第4章
初恋に、終止符。
[凛サイド]
ーそれから、数日後。
伊吹に、朝、「放課後、話があるから」って言って、屋上に来てもらうことになったんだけど。
「あー、緊張する…どうしよ…」
「ただ、ちょっと前まで好きでしたって言うだけじゃん」
何を緊張することがあるの?と彩は不思議そう。
彩は、こういうのが見てみたいとかいう野次馬的な感じで、あたしと伊吹のことを影から隠れて見るらしい。
ーガチャッ
「…い、ぶき…」