掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
この気持ち、受け取めてくれますか?
[凛サイド]
「ねぇ、凛ちゃん」
学校を出て、少し歩いて人が少なくなると、気まずそうに先輩が口を開いた。
「…はい」
「えっと…その、幼なじみへの告白はどうだったの…?」
「……」
先輩は、あたしの伊吹への告白、どう思ってるんだろう…?
「先輩、は伊吹への告白、どう思ってました…?」
「…凛…ちゃん?」
今にも泣きそうな声で問いかけるあたしに先輩は驚いているけど、そんなこと気にしていられない。