掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
ふわっと、抹茶の香りが口いっぱいに広がって。
「おいし…」
甘過ぎず、苦過ぎずでとっても美味しい。
…と。
ーパシャっ
「…へ?」
「凛ちゃんがすごい可愛かったから撮っちゃった♪」
そう言いながら、先輩は満面の笑みであたしにスマホを向ける。
そこには、先輩の言葉通り、パフェを食べているあたしの姿が。
「な、何撮ってるんですかっ?!」
「…凛ちゃんだよー?」
「そういうことじゃなくて…っ!!」