掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
横でずっとニヤニヤしてる奴を紹介すると凛ちゃんは、
「そうなんですか。…よろしくお願いします。八神凛です、えぇっと…一樹、先輩?」
いつもと違ってツインテールな髪を揺らしながらぺこりとお辞儀をした。
「…一樹でいいよ、よろしく」
「…また機会があったらそう呼びますね。じゃあ、先輩、失礼します!!」
さっきよりも深くお辞儀をして、凛ちゃんとあの子は走って行った。