掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
彼女さんについて。
[陸サイド]
「はぁ…」
「陸、お前どうしたんだよ?昼に凛ちゃんって子のとこ行ってから変じゃねぇか?」
教室に帰ってから自分の席でうなだれていると、悪友の一樹(かずき)が声をかけてきた。
「完璧に、ふられた…」
「は?あの子、彼女じゃなかったのか?」
「いや。オレが無理やり彼女にした」
「無理やり?でも、お前昨日凛ちゃんが告白してくれたんだよね?とかなんとか言ってたじゃん。女どもに向かって」
「あー、あれも嘘」