掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
「…先輩のこと、嫌いではないですよ?」
「えっ、本当に?」
あたしの言葉が意外だったみたいで、先輩は抱き締めていた腕をほどいた。
「最低男って言ってたのに?オレのこと、嫌いじゃないの?」
「まぁ…そうです」
「ヤバい…すごい嬉しい…。やっぱり凛ちゃん、大好きっ!!」
ーぎゅうっ
さっきより強く抱きしめられ、あたしはどうしたらいいのか分からなくなる。