掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
伊吹に、気持ちを伝えないまま…
「もしかして、凛…まだ志童くんのこと、好きとかじゃないよね?」
「う、うん!!今は二人のこと、応援してるもん」
それに、伊吹のこと好きなまま、先輩と付き合ってるなんて、先輩にも失礼だもん…
でも、だけど…
ーポタ、ポタ…
「凛っ!!大丈夫…っ?」
自分でも知らないうちに、涙が溢れてくる。
そんなあたしを、バドミントンをしていた子たちも心配して、あたしのもとへやってきてくれてる。
「…大丈夫?凛ちゃん?!」
「大丈夫?」
心配そうに声をかけてくれるみんなに、余計、涙が溢れてくる。