掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
「…凛ちゃんは、何もしてないでしょ?」
「でも、あたし…っ」
そう言いながら、凛ちゃんは泣き出してしまった。
「え、と…凛ちゃん、とりあえず、別の場所、行こっか」
このまま、ここで話さない方がいいと思ったオレは、頷いた凛ちゃんを連れて屋上へと向かった。
ー屋上。
「…凛ちゃん」
さっきよりはだいぶ落ち着いた凛ちゃんの隣に腰掛け、恐る恐る声をかける。
「は、ぃ…」
「『あたしが悪い』ってどういうこと?」