掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~
でも、相談できる人もあんまりいないし…
もう、どうしたらいいんだろう…?
******
ー放課後。
「りーんちゃんっ!!」
「わぁ…っ!!」
誰もいなくなった教室で一人で寝ていると、急に頭上から、先輩の声がした。
「ごめん。びっくりさせちゃった?」
「は、はい…」
特に、先輩のことで悩んでたから…。
「…帰ろ?」
「はい」
立ち上がって、かばんを手に取ると同時にぎゅ…っと繋がる手と手。
「あの…先輩?」
今までは、こんなふうに強引に繋ぐことはなかったから、心臓がドクドクと、大きな音をたてる。