空の彼方、想い焦がれる
1年生の半ば頃になると、部活が始まり、めぐみちゃんと同じ部活に入ろうと言う話をしていた。


迷っていたのは、演劇部か吹奏楽部。


ここの中学校の吹奏楽部は有名で、県でもトップクラスだった。



その分、練習も厳しいんだと聞かされていた。


めぐみちゃんは演劇部志望。私は、六年生の頃に出会った楽器が忘れられず、悩んでいた。



部活が変わっても話せない訳じゃない


そう言ってくれためぐみちゃんのことを信じた。



初めて経験した、大事な人との別れだったように思う。



私は吹奏楽部、めぐみちゃんは演劇部に入り、吹奏楽部は噂通り厳しく、夏休みも冬休みも練習漬け。


朝もみんなより早く登校して練習。放課後もギリギリまで練習だったから、めぐみちゃんとは登下校も出来なくなってしまった。



その代わりに、吹奏楽部でかけがえのない友人ができた。



何度も喧嘩することになったけど、その二人とは今でも連絡を取り合っている。



めぐみちゃんとも、たまに連絡をとっては、いままではこうしてたとか、昔はこうだったね、とか話が尽きない。



これこそ、本当に運命の出会いだったんだと思う。
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