空の彼方、想い焦がれる
高校生活

入学

16才の春、私立の女子校に入学した。



ブレザーの制服、定期券、電車通学。



憧れていたものが今、実現できている。


当たり前だけど女の子しかいない。



部活はもちろん吹奏楽部に入部。



だけど、なんだかパッとしない練習の日々。



物足りない練習とコンクールに向けての熱意の低さ。



やっていく自身がなくなった。


そんなときに、演劇部の友達が声をかけてくれた。



一度見学に行ってみた。


先輩たちはすごく気さくで、するりと迎えてくれた。



変わった人が多かったけど、この変わった人たちだからこそ、個性的な作品を仕上げられるんだろうなって思った。



私は一時吹奏楽部を辞めて、演劇部に入部した。
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