空の彼方、想い焦がれる

四年間の高校生活の始まり

不安でいっぱいだった定時制の高校。



入ってみると、年上の人や同い年の人、同じように退学してここに入学した人がごろごろとしていた。



あっさりと普通に入れてしまったこの雰囲気に、感じたことのない暖かさを感じた。




しかし、もちろん現役の高校生もいるわけで、そういう人のほぼ半数は、引きこもりだったり、登校拒否していた人ばかり。



人と話すのが苦手だから近寄らないでね



無言でそういわれてるようなオーラを放っていた。


それでも、私はたくさん話しかけた。



今までは関わったことのなかった不良グループの子達にも、だんまりしている子達にも。



そのうち、心を開いてくれるだろうと信じて。





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